車 買取

無鉛ハイオクはハイパワー?

オクタンというのは、分子式でのC8H18と表す炭化水素の一つ。異性体が数ある中で、2・2・4トリメチルペンタンガイソ・オクタンと言うものがアンチノック性を向上させる。

 

ハイオクタン・ガソリンとは、アンチノック性の高い、いわばノッキングを起こしにくいガソリンと考えて間違いではない。オクタン価とは火花点火式エンジン用ガソリンのアンチノック性を示す尺度のひとつで、数値が大きいほどノックしにくいガソリンといえる。ハイオクとはハイオクタン価の略称で、原則的にオクタン価帥以上のものをハイオクタンと呼んでいる。

 

このオクタン価にも二種類あって、一つがガソリンのオクタン価、もう一つはエンジンの要求オクタン価。エンジンによって、要求するオクタン価が違うというわけ。だから、同型式エンジンでも、日本で使う物、欧米で使われる物、発展途上国で使われる物、みんなエンジンが要求するメカニカル・オクタン価が変わっていることがある。

 

売っているガソリンのオクタン価が各国各地で違うから、エンジンの要求するメカニカル・オクタン価で合わせてしまおうというものだ。そこで、エンジンの設計というものは、売られているガソリンと相対で作られるのだから、使ってくださいと指定したガソリンを使っていれば、それでもいいというもの。

 

一概にはいえないが、ハイオクガスは圧縮比の高いエンジンに合っているもの。例えば圧縮比が10を超えるようなものだと、ハイオクを入れた方が調子がいいケースもある。

 

けれども、エンジン開発技術が進むと、たとえ圧縮比が高くなっても、レギュラーガスで平気なものが作れる。たとえば、ノックセンサー付エンジンなどがそれ。日本では鉛公害が騒がれたころから、四鉛化鉛をアンチノック剤に使ったハイオクガスがなくなり、排ガス騒動以降、さらに触媒の能力を低下させる有鉛ガスは売らなくなった。

 

ところが、世の中でガソリンがダブつき気味になると、無鉛ハイオクというぜいたくなガソリンを作ってしまう。このガソリンを使うと、ハイオクだからノッキングが起きにくくなる。だからイイというのは事実。

 

だからといって、スポーティカーに最適かどうかはわからない。エンジンの方のオクタン価と合っているかどうかっていうことが先決だ。もし、いままでレギュラーを使っていて、ハイオクに変えるのなら、オクタンセレクタを調節してからの方がいい。もっとも、高級エンジンにはノックセンサというのが装備されていて、ノッキングを感知すると自動的に点火タイミングを変え、レギュラーでもハイオクでも支障なく使える両刀使いみたいなエンジンもかなり出回っている。


無鉛ハイオクはハイパワー?関連ページ

AT車はMT車より加速が悪い?
「どうもオートマは馬力がないんで困る」とわかったふりをする人が多い。エンジンというものは、組み合わせたトランスミッションがATだろうとMT(マニュアル)だろうと、発生する出力やトルクに変わりはない。
AT車は燃費が悪いってホント?
AT車は燃費が悪いと思い込んでいる人がいるようだが、そう簡単にAT車の燃費が悪くて、MT(マニュアル)車の燃費がいいとはいえない。たしかに、メカニズム的にはエンジンの発生したトルクを、機械的にダイレクトに車輪につなぐMTの方がロスが少ない。
大排気量エンジンは燃費が悪い?
「1,000cc級エンジンが次期ファミリーカーの主流となろう」といわれてから久しい。なぜかというと、大排気量エンジンは燃費が悪く省エネ時代の本命ではないというのだ。
フューエルゲージ(燃料計)は当てにならない?
クルマの燃料計(フューエルゲージ)は当てにならない、というのが通説になっている。なるほど、100キロも走ったのに針は「F」を指したまんまで止まっていたり、そうかと思うと、100キロを超えたとたんにツルベ落としに針が落ち込み、アレヨアレヨとハラハラしたりさせるのが燃料計。

【TOPページへ】 一括査定 人気ランキング かんたん車査定ガイド カーセンサーnet