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フューエルゲージ(燃料計)は当てにならない?

クルマの燃料計(フューエルゲージ)は当てにならない、というのが通説になっている。なるほど、100キロも走ったのに針は「F」を指したまんまで止まっていたり、そうかと思うと、100キロを超えたとたんにツルベ落としに針が落ち込み、アレヨアレヨとハラハラしたりさせるのが燃料計。ドライバーなら一度や二度、だれしも経験していることだろう。

 

では、正確な燃料計はできないものなのか、というとそうではない。コストさえかける気なら、正確な燃料計などいくらでもできる。もちろん、コストをかけなくても、正確な燃料計はできるけれども、そんな燃料計だと読むのが面倒になる。

 

どう面倒になるのかというと、ひと昔以上前の初期のVWやシトロエン2CVでは、燃料計というものがなかったので、その代わりにガソリンタンクに棒が入っていた。燃料残量が知りたければ、タンクからその棒をズルズルッと引っ張り出して、ぬれた部分の目盛りを読むという仕組みだ。VWは、残燃料が七リットルになると赤ランプが速度計内について知らせたが、2CVの方は警告信号は皆無だった。これは、ゼニがかからなくて正確といえば正確だった。

 

コストはかかるが正確なのは航空機用のように、流量計をつけて流量を積算するものだ。これは正確さとしては抜群なのだが、読み方が複雑で一般向けとはいえないし、高価だ。

 

では、クルマの燃料計がなぜ不正確なのかというと、あまり正確にすると読みづらいというのがメーカーの説明だ。残量を正確に読みとらせようとすると、傾斜路にクルマを乗せるとメーターが敏感に反応し、地形次第で針が上がったり下がったりしてしまう。これではドライバーが不安で仕方ないだろう、というのがメーカーの言い分なのだ。

 

メーカーの言い分もわからないではないが、自動車の燃料計は当てにならない、というのが常識化してしまうまで放っておいたのでは、怠慢のそしりをまぬがれない。では本当に「当てにならない」のか、となると、バカもハサミも使いようだが、クルマの燃料計も使いようではかなり正確に当てにできる。

 

まず、タンク容量をカタログなどで知り、針が1/2を指した時点で燃料を入れ、1/2ゲージで何リットル残か知っておく。23リットル入りのタンクが1/2ゲージで燃料を満タンにして23リットルしか入らなかったら、1/2ゲージで残量は27リットルあるはず。次に、Eまで針が落ちたときに満タンにしてみる。たいていのクルマは、50リットルタンクでEになっても45リットル程度しか入らないはず。要するに、10パーセントほどサバを読むようになっているのが普通なのだ。

 

とにかく、自分で自分のクルマの燃料計の正確度を一度試しておくと、当てにできる燃料計に変わるというものだ。試しもせずに信じちゃいけない。キチンと試してみて、自分なりの当てになる基準を早めにつくっておくことが大切だ。

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